最優先は「値下がりしにくい」こと

私が代表をつとめているアトラクターズ・ラボで運営している、マンション購入者のための無料交流サイト『住まいサーフィン』では、会員向けのイベント(講演会)をときどき開いています。そこで会員のみなさんとお話するのですが、以前から多くの方、かマンションを選ぶにあたっていろいろな「こだわり」をお持ちなのが気になっていました。「学生時代に住んでいて懐かしかったから」という理由でJR中央線の沿線にマンションを買ったり、たまたま見に行ったモデルルームで「インテリアがおしゃれで自分のイメージにぴったりだったから」というので購入を決めたり、中には「東京に引っ越してくる前に住んでいた大阪の千里周辺と雰囲気が似ているので多摩ニュlタウンを選んだ」という人もいらっしゃいます。私の正直な印象は、マンションを選ぶ際の優先順位がちょっと違うのではないか、ということです。確かにマイホームを買うということには、「夢」をかなえる意味があると思います。「こんな街に住んでみたい」「こんな暮らしがしたい」という希望は確かにわかります。しかし、そうやって選んだマンションが叩年後、初年後に大きく値下がりしていたらどうでしょう。せっかくのマイホームが人生の負債になってしまいかねません。逆に、冷静になって「将来値下がりしにくい」マンションを選んでおけば大きな資産になり、将来、買い替えするのもラク、人に貸してもいいということで、人生の選択がどんどん広がります。資産をつくるには普通、貯蓄や節約とともに収入を増やす必要があります。しかし、以前のように年功序列で賃金が自然に上がる時代ではなくなってきています。しかし、ここにひとつ、サラリーマンであればほとんど誰にでもできる効率のよい資産形成の手段があります。それがマイホームの購入です。日本では個人資産の7割が不動産で、その多くは自宅です。つまり、日本で資産形成をしようと思ったら、不動産が一番なのです。確かに株式や投資信託でもいいかもしれませんが、株式や投資信託老買うのに銀行がお金を貸してくれるわけではありません。普通のサラリーマンが何千万円というお金を借りられるのはマイホームしかありません。しかも住宅ロ!ンは金利が低く、税制上の優遇もあります。こうしたメリットを上手に生かして自己資金を何倍かに膨らませ(レパレッジをかけ)、効率よく資産形成を図ればいいのです。そう考えれば、マイホームを購入するにあたって住み慣れた場所だとか内装が素敵だとか、細かいことはひとまず脇に置くべきだとうことに気づくのではないでしょうか。ところが残念ながら、まだ多くの方はマイホームを選ぶ際、「資産性」というととはせいぜい2番目、3番目くらいにしか重視していないのです。まずは自分たちが気に入った物件を買いたいという気持ちが強いようです。新築マンションを買うにあたって、手持ちの家具や家電が入るかどうかを気にする人もいます。「捨てるのがもっ
たいない」とか「予算を節約したい」とおっしゃるのですが、将来、値下がりしないマンションを選ぶほうがよほど重要です。何十万円、どころか何百万円、何千万円という違いが出てくるのですから。